Windows 8.1 UpdateをSurface Pro 2にインストール


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概要 ▶ Surface Pro 2にWindows 8.1 Updateを適用して感じた違いなどをレポート。マウスで操作しやすくなりました。本当に。

20140409-Windows81-Update-01

ということで4月9日の午前4時頃からWindows 8.1 UpdateというWindows 8.1からUpdateするプログラムが配布され始めました。いつものセキュリティー改善・ドライバーアップデートなどのWindows Updateと違って、OSの動作が色々変わるアップデート(更新)です。

ScreenClip


4月9日の朝に早速インストールしてみました。

再起動を含めたインストールが終わるまでの時間はダウンロードの時間を除けば大体20分でした。通常のWindows Updateの様な更新も他に含まれていたので、こんなもんでしょう。

●電源アイコンと検索アイコン

起動して目に付くのは右上の電源アイコンと検索アイコン。

これはわかりやすくなりましたね。クリックすれば「スリープ」「シャットダウン」「再起動」が出てきて電源周りが選びやすくなりました。

ScreenClip

タブレット端末では電源アイコンは出ないそうなんですけど、Surface Pro 2では表示されていました。キーボードを付けていても表示されます。8インチなどの9インチ未満のタブレット端末が対象なのでしょうか。


今までWindows 7までを使ってきた人がWindows 8を使った時に最初に困るのは、電源関係がどこにあるのか分からない!ということだと思います。実際、非タッチパネルのPCを使う知り合いの人も、チャームを出して、設定をクリックして、電源アイコンをクリックして…というのがかなり面倒だったみたいです(その知り合いの人には後でWindowsキー+Iキーですぐに電源アイコンが出てくることを教えました)。


それが、Windows 8.1 Updateからは、すぐにスリープ・シャットダウン・再起動ができます。あちこちに同じ機能のアイコンがあるのは本質的には問題ですが、それだけ今まで使っていたOSとは違うUIだということなので、仕方が無いことなのかもしれません。


隣にあるのは検索機能が起動する検索アイコン。検索機能はあまり使う人はいないかもしれませんが検索もまぁまぁ便利なんですよ。


●モダンアプリがタスクバーにピン留めできる

Windows 8.1 Updateを適用すると、タスクバーに「ストア」アプリがピン留めされます。

このストアアプリはいわゆるデスクトップアプリではなく、モダンアプリ、つまり全画面で表示されるモバイルアプリみたいなアプリがタスクバーに見えます。

※私はタスクバーを上にしています。

ScreenClip

モダンアプリがすぐに起動できて便利になりました。


●タスクバーに起動中のモダンアプリも並ぶ

タスクバーは今までピン留めしたアプリと起動中のデスクトップアプリが表示されていましたが、Windows 8.1 Updateを適用すると、起動中のモダンアプリも並ぶようになりました。

操作している人から見たらアプリはアプリでしかないので、起動しているアプリはタスクバーに全て並ぶというのはわかりやすいです。

モダンアプリとデスクトップアプリで行き来しやすくなって、違和感がなくなったので良いですね。

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●モダンアプリ使用中にマウスカーソルを上に持っていくとタイトルバー表示

ちょっと分かりづらいですが、モダンアプリ使用中にマウスカーソルを画面の最上部に持っていくと、タイトルバーが表示されます。

左上にはアイコンが表示され、そこをクリックすると、Windows 8の特徴のひとつである画面の分割をマウスでも簡単にできる様になりました。左側にTwitter、右側にFacebookという配置も簡単です。

(キーボード派の方はWindowsキー+←キーまたは→キー)

アプリの終了も「閉じる」というデスクトップアプリと同じ扱いになり、わかりやすくなりました。

20140409-Windows81-Update-04


●スタート画面にてアプリの上で右クリックをするとコンテキストメニューが出る

地味な改善ですが、マウスを使っているユーザーとしては良い改善です。

今まではスタート画面のアプリで右クリックしても特に何も起きませんでした(もしかしたら選択だったかも)。

Windows 8.1 Updateを適用すると、ピン留めの設定・解除などができる様になります。

アンインストールもすぐにできて便利ですね。

というか、コンテキストメニューは電源関係の「スリープ・シャットダウン」などと同じテイストのフラットなコンテキストメニューが出て欲しかったですが、普通のデスクトップアプリみたいなメニューの表示を出してくれるのが非常に残念。

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●まとめ:細かな改善は嬉しい

Windowsくらいユーザー数がもの凄く多く、ビジネスの影響力も大きいOSだと、変更していくことはなかなか大変なことだと思います。

OSの変更ではこの記事をいつも思い出します。

Windows 95のときめきメモリアルがなぜWindows XPでも正常に動作するのかという話です。ときめきメモリアルだけではないですが、ユーザーから今までと変わらずに使えることへの要望も非常に多いのだろうと感じます。

 私たちの多くは、古いバージョンのWindows向けに作られたソフトが新しいバージョンのWindowsで動くことを、当然のことだと思っている。そして、古いソフトが新しいWindowsで動かなかったら「けしからん」と腹を立てる。しかしこういったソフトウエアの互換性は、非常に涙ぐましい努力によって維持されているのだ。
記者の眼 - 本当はすごい「Windowsの互換性維持」:ITpro
 現在、世界中で何千万台と出荷されているWindows XPにはもれなく、Windows 95版の「ときめきメモリアル」を正常に動作させるための設定が施されている---そう考えると、なんだか胸が高鳴ってしまうのは筆者だけだろうか?  Windowsの互換性が高いか低いかを、ここで議論するつもりはない。しかし筆者は、Windowsの互換性維持のために払われている努力のことを、率直に「凄い」と思っている。マイクロソフトだけが努力しているのではない。数多くのサード・パーティ・ソフトウエア・ベンダーが協力して初めて、高い互換性が実現されている。
記者の眼 - 本当はすごい「Windowsの互換性維持」:ITpro


そうは言っても、変わらなければ、新しい体験や改善は行われません。

今回のWindows 8.1 Updateは、タッチデバイスの方向性からは逆行しているように見えますが、私はそうは思っていません。PCとタブレットを同じOSで動作させるという「馬鹿げた取り組み」は、まだ道半ばです。Appleは別のOSで進む道を選びましたが、それだけが正しいというのも、早計ではないでしょうか。


今は「馬鹿げた取り組み」ですが、融合するためにWindows 8.1 Updateのようにマウスやキーボードでの操作性の改善は今後も期待したい所です。

ただ、個人的にはネーミングがWindows 8.2でも良かったのでは…と思ってしまいます。せっかく変わったのに、それがユーザーに分かりづらいのは残念なところ。


今後もWindows 8は様々な機能がアップデートされていくと思いますが、更に便利で快適になることを期待したいですね。


それでは、よいWindowsライフを。


※ブログのデザインを変更していたら、記事のアップを忘れていました…(汗)。



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