【2025年2月検証】バンフーさんの「Canvaの日本語フォントの埋め込みテスト結果」を再検証→フォントは埋め込みOKに!


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概要 ▶ Canvaは2022年3月からPDFのフォント埋め込みはどう変わったのか?
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【2025年2月検証】バンフーさんの「Canvaの日本語フォントの埋め込みテスト結果」を再検証→フォントは埋め込みOKに!
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はじめに

2025年2月24日に、Canvaで作成したデザインをPDF形式で書き出す際のフォント埋め込みについて検証しました。

この記事では、過去の情報と比較しながら、最新の状況をお伝えします。

2022年3月の状況

2022年3月、バンフーさんのCanva向けページで「埋め込まれないフォントがある」という報告がありました。当時、281種類の無料日本語フォントのうち14種類がCanvaから書き出したPDFに正常に埋め込まれないという問題がありました。

PDFへフォントが埋め込まれていないと、印刷データとしては基本的には使えません。

実際にCanvaで作成されたチラシの印刷用PDFをデータチェックしたところ、埋め込まれているフォントと埋め込まれなかったフォントが存在しました。

埋め込まれなかったフォントは印刷工程の処理でエラーによって、意図しないフォントに置き換わってしまったり、文字化けが発生する可能性があるため、印刷通販のデータチェック体制によっては不備となります。

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その日本語フォントにも埋め込まれるフォントと埋め込まれないフォントがあります。
今回、全317種類の日本語フォントのうち、有料フォント36種類を除いた281種類のフォントについて、PDFへの埋め込み可・不可のチェックテストを行いました。

結果、埋め込まれないフォントは14種類という結果になりました。

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2022年3月時点でPDFへ埋め込みされなかった日本語フォント

バンフーさんで「Canvaの日本語フォントの埋め込みテスト結果」というPDFが掲載されています。

Canvaの日本語フォントの埋め込みテスト結果
Canvaの日本語フォントの埋め込みテスト結果

この中で、グレーの部分がPDFへ埋め込みされなかった日本語フォントだそうです。以下にPDFへ埋め込みされなかった日本語フォントを挙げます。

  • Nagayama Kai
  • Noto Sans Black
  • Noto Sans Light
  • Noto Sans Regular
  • Noto Sans Thin
  • こころ明朝体
  • じゆうちょうフォント
  • はんなり明朝
  • ぼくたちのゴシック2
  • やさしさアンチック
  • やさしさゴシック
  • チェックポイント
  • ラノベPOP
  • 衡山毛筆

結構使われるフォントもありますね。Noto Sansが日本語フォントとして扱われていますが、Noto Sans JPがまだCanvaになかった時代のものですね。

フォント埋め込み検証用Canvaデータ

以下のフォントを使用してCanvaでデザインを作成し、PDFに書き出して検証します。

  • 2022年に埋め込みできなかった14種類のフォント(Noto SansはRegularのみ)
  • Noto Sans JP(追加検証)
  • Noto Serif Japanese(追加検証)
  • ドットゴシック 12(追加検証)
  • 小塚ゴシック Pr6N(追加検証)
該当フォントを使ったCanvaデータ
該当フォントを使ったCanvaデータ

Canvaデータはこちら

書き出したPDFはこちらです。

PDFにフォントが埋め込まれているかを検証する

PDFをチェックする方法はいくつかありますが、無料のAdobe Acrobat Readerでも行えるのが、Adobe Acrobat Readerで開いて、文書のプロパティから「フォント」の項目を見るというもの。くわしくは以下のページを参考にしてください。

フォント名の横に「埋め込みサブセット」の文字が付いていれば埋め込まれていると確認できます。見た感じすべてのものに「埋め込みサブセット」の文字が見えるので正常に埋め込まれていると判断できます。

PDFのフォントの埋め込み状況
PDFのフォントの埋め込み状況

念のためAdobe Acrobatのプリフライト機能でもチェックしておきましょう。

Adobe Acrobatのプリフライトに「埋め込まれていないフォントを使用しているテキストを一覧表示」というプリフライトがあるので、そこにフォントがキチンと埋め込まれていなくて未定義の状態になっている「.notdef」(豆腐文字とも言われる)があるかどうかを追加したプリフライトでチェックします。

プリフライト結果としては問題がないことがわかりました。

Adobe Acrobatのプリフライト結果
Adobe Acrobatのプリフライト結果

検証結果としては、2025年2月現在、すべてのテストフォントが正常にPDFに埋め込まれていることが確認できました。これは、Canvaのシステム改善によるものと考えられます。

最新のCanva日本語フォント情報

2025年2月現在、Canvaで利用可能な日本語フォントは約500種類に増加しています。これは、2022年と比較して約2倍のフォント数になっていることになります。

かなりの数が増えていますね。さっき気がつきましたがWindowsの標準フォントにもあるBIZ UDゴシックやUDデジタル教科書体も追加されていて、ますますフォントが増えていると感じました。もうちょっとフォントが選びやすくなるとうれしいのですが…😅

そんなCanvaで使えるフォントは数千種類。日本語フォントだけでも500種類以上揃っています。定期的に新しい日本語フォントが追加されているため、自分が作りたいデザインにあわせて自由自在にお好みのフォントが選べます。

Canvaで使える日本語フォントまとめ | 明朝体からゴシック体、手書き風まで幅広い種類の日本語フォントが使えます

まとめ

2025年2月現在バンフーさんのページに書かれている「埋め込めない日本語フォント」は正常に埋め込めるようになっているようです。

ただし、Canvaは次々と新しいフォントが追加されているので、PDFへのフォントの埋め込みについてすべてのフォントで確認できているわけではありません。

Canvaのデータを印刷用データとしてPDF書き出しする場合は以下のことをおすすめします。

  1. PDFを作成後、必ずフォントの埋め込み状況をチェックしてください。
  2. Adobe Acrobat Readerの文書のプロパティのフォントの項目で「埋め込みサブセット」を確認します。
  3. 可能であれば、Adobe Acrobatのプリフライト機能も活用してください。
  4. 新しいフォントを使用する際は、特に注意してチェックしてください。

Canvaで印刷デザインを楽しみましょう! それでは。

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