FirefoxのPDF.js(内蔵PDFビュアー)はFirefox 19の時から2年でどのくらい進化したのか?


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概要 ▶ Firefoxの内蔵PDFビュアーのPDF.jsもかなりレベルアップされていますが、縦書きの文字詰め(文字間の調整)ではまだ難あり。(Firefox 37)

2013年2月21日に「FirefoxでPDFの文字が表示されない・文字化けする場合の設定」という記事を書いてから、2年が過ぎました。

この記事では、Firefox 19から標準で動作するようになったPDF.js(内蔵PDFビュアー)が日本語を含むPDFの表示が弱すぎると言うことを書きました。

縦書きを多用している新潟市の市報を表示したら、以下の画像の様に縦書き部分が正常に表示されないという、かなり厳しい感じの品質でした。PDFデータは「市報にいがた(平成25年2月17日 2399号)」(新潟市)です。

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-04

あれから、2年。

PDF.jsはどこまでレベルアップしたのか、同じデータで見てみましょう。

今回はFirefox 37で見てみます。2年間でFirefoxのバージョンは18も変わったのですね。

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-05


早速、FirefoxのPDF.jsで表示してみます。

おお、イイ感じではないですか!

縦書きのPDFの表示もかなり進化していますね。パッと見では大丈夫そうです。

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-01


念のため、Acrobat XIのプラグインで見てみます。

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-02


違いが分かりづらいのでアニメーションGIFで比べてみます。(クリックで拡大します)

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-03

行が下に伸びている部分が結構ありますね。

右側の「冬季スポーツの新たな拠点に」の記事の本文の最初の段落が分かりやすいですね。

左側だと「万代島を自由なにぎわい空間に 跡地利用について検討会が提言」の表題部分が分かりやすいでしょうか。


拡大して見てみましょう。

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-06

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-07

縦書きの詰め(カーニング)が入っている部分の再現性が良くないようですね。



●結論

FirefoxのPDF.jsで縦書きの日本語が含まれるPDFの再現性は、以前に比べれば格段に進化し、文字が読める様にはなったが、文字詰めのある部分は再現性に問題がある。


Acrobat(Adobe Reader)プラグインを使用して、PDFを正しい表示にする方法は以下のページをご覧ください。



●余談

PDF.jsで縦書きの文字が読めるようになったと言っても、まだまだ苦手な縦書きもあるようです。


以下のPDFでは『農園体験型カフェ「畑の朝カフェ」から燕三条の魅力を発信しています!』の左にある「未来を創る、新潟人」で文字間を空けた表現をしているのですが、ほとんどの文字が重なってしまっています。

20150414-Firefoxの内蔵PDFビュアーpdf_jsの進化-08

PDFは「県民だより平成27年春」(新潟県)の表紙です。

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