ブログの本文が始まる前の「コメントをどうぞ」リンクについて存在意義を考えてみた


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概要 ▶ ブログの本文が始まる前の「コメントをどうぞ」リンクについて存在意義を考えてみました。読んでいないのにコメント欄へ行くリンクがなぜあるのでしょうか。

はてなブックマークのアプリで「UXの本質について」(underconcept)という記事を読み始めて気になったこと。

それはタイトル直下に「コメントをどうぞ」というコメント欄へのリンクがあることでした。

20140509-ブログのコメント欄-01

「えっ?『コメントをどうぞ』がなぜここにあるの?」


考えてみて下さい。

本文も読み始められないこの段階において『誰がこのリンクを必要』としているのでしょうか?


しばらく考えてもよくわからなかったのですが、自分のブログを見ていて、もしかしたら、こういう考えなのかも…と思って納得したので、その考えを書いてみます。

●本文前にある大量のソーシャルメディアのボタン・リンク

その前に、本文前の「ソーシャルメディアのボタン・リンク」についての私なりの考えを書いてみます。

本文が始まる前の「ソーシャルメディアのボタン・リンク」の多くは、単純にソーシャルメディアへのリンク・投稿ボタンになっているのではなく、バブル表示になっていて、バブル表示の中に「言及数」が書かれています。

先程のスクリーンショット画像でも「B!」の横に吹き出しの様になっていて、「297」という数字が書かれています。これは「B!」(はてなブックマーク)で297名の方がブックマークしたということなのです。同様に「Tweet」の横にある「213」は231名の方がこのページのことをツイートしている事を表しています。


このブログでもPC版の表示では以下の様にソーシャルメディアの言及数が表示されるボタンが設置してあります。

20140509-ブログのコメント欄-02

画像出典:「K=100は濃い灰色!」「リッチブラックはC90% M90% Y30% K100%」で印刷関係者が騒然(jdash2000 site)


こうした「ソーシャルメディアのボタン・リンク」は、このブログ記事の「ネットでの話題の大きさ・人気度」を表すもので、見ている人が見えないネットならではの可視化の技術なのだと考えています。吹き出しの中の数が少なければ「さほど人気が無い」「おもしろくない」という評価にも取れますし、「まだ誰も発見していないコンテンツ」と考えることもできます。

情報過多の時代、有益な情報をより効率よく取得したいという要求は高まっています。ソーシャルメディアからの言及数は、表示されているコンテンツの第三者評価とも言え、参考にすることで、効果的な情報収集ができるようになるでしょう。


長くなりましたが、このように本文前の「ソーシャルメディアのボタン・リンク」は、(形状によりますが)情報収集という点で意味があるものだと考えています。


●本文前のコメントへのリンクは何を表しているのか

それでは本文前にあるコメントへのリンクは何を表しているのでしょうか。

ソーシャルメディアへの投稿は「全く本文を読んでいなくても」本人が「後で読む」と思ったものを投稿するパターンも少なくありません。これはソーシャルメディアへの投稿が「自分のもの」(自分のメディア)であり、他者に向けて書かれていないことも多いからです(他者が読めたとしても)。

ブログのコメント欄は「自分のもの」ではなく、他者のもの(他者のメディア)に自分の意見や感想を残す行為なので、全く本文を読まずにコメントを残すことは基本的にあり得ません。このため、本文を読み始める前に「コメントをどうぞ」というリンクは意味が無いはずです。

本文前の「コメントをどうぞ」リンクは対象者となる人がいないということになります。


そう考えていたのですが、(比較的本文が長い)自分のブログを見ていて、この「コメントをどうぞ」リンクは必要なのでは、と思えてきました。

本文前の「コメントをどうぞ」リンクは「コメントを受け付けています」「コメントウェルカム」というシグナルということです。


以前のブログではコメント欄があるのが当たり前でしたが、最近はコメント欄がないブログも非常に多くなってきました。これはブログというメディアに接する人の量が増えて、よくわからない人にコメントを書き込まれるとイヤだなと思うブログの書き手が増えたからと考えています。宣伝コメントみたいなものも未だにありますし。

最近はコメント欄があるかないかが分からないという時代なのです。

しかし、本文前の「コメントをどうぞ」リンクがあることで「コメント欄」があることを示せます。本文を読み始めてコメントを書き込もうと思った人が、コメント欄(もしくはブログの書き手へのメッセージ欄)の存在を最初に意識できるので、安心して本文を読めると考えました。コメントを残そうとする思いは「何かしらのことを伝えたい」という思いですから、その思いが満たされることは読み手にとって良いことでしょう。


そんな風に考えてみましたがいかがでしょうか。


他にこういう考えなのでは?というご意見があればコメントを頂ければ嬉しいです。

それでは。

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