概要 ▶ まず『Twitter社会論』(津田大介著/洋泉社)の流れを紹介しておきます。第1章 ツイッターとは何か?1-1 ツイッターで今、何が起きているのか?(P12~)1-2 ツイッターとは何か?(P25~)第2章 筆者のツイッター活用術2-1 筆者のツイッター個人史(P48~)2-2 「tsudaる」技術(P59~)第3章 社会に広がるツイッター・インパクト3-1 ツイッターとジャーナリズム(P80~)
- 第1章 ツイッターとは何か?
- 1-1 ツイッターで今、何が起きているのか?(P12~)
- 1-2 ツイッターとは何か?(P25~)
- 第2章 筆者のツイッター活用術
- 2-1 筆者のツイッター個人史(P48~)
- 2-2 「tsudaる」技術(P59~)
- 第3章 社会に広がるツイッター・インパクト
- 3-1 ツイッターとジャーナリズム(P80~)
- 3-2 ツイッターと政治(P109~)
- 3-3 ツイッターとビジネス(P139~)
- スペシャル対談 勝間和代×津田大介 つぶやく力-ツイッターの可能性を探る(P159~)
さて、先日の「[読書]『Twitter社会論』(津田大介著/洋泉社)~第1章 ツイッターとは何か?」で気になった所の次は「第2章 筆者のツイッター活用術
」について気になった所をピックアップしてみます。
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
著者:津田 大介
販売元:洋泉社
発売日:2009-11-06
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●P50
ネットに限らず自分の言葉に誰かが反応してくれるということが、コミュニケーションの原始的な醍醐味である。Twitterでは「おはようございます」「おやすみ」「ただいま」「お疲れ様」などあたりの言葉でも、結構反応があったりするのでおもしろいなぁという印象があります。
挨拶は社会人として大切、みたいなことも言われたりすることもあるかと思いますが、実際そうしたことをやろうと思っても面倒でできなかったりすることもあるかと思いますが、Twitterでは挨拶自体が気軽なコミュニケーションのための道具としてうまく使われているという面もあるのかなと思っています。
ほとんど見ず知らずの人でもTLに流れていれば、挨拶を行っても問題はないのですから。
(ただ、挨拶ばかりがTLを埋めていると「挨拶bot」とか言われたり、自嘲気味にそういう感じで自分を呼ぶ方もいらっしゃいます)
●P51
チャットやメッセンジャーのように会話を始めたり止めたりしたい時にいちいち挨拶や確認をする必要はない。チャットはみんなが集まっている場所にやってくるというイメージ、メッセンジャーは電話と同じで相手の時間を拘束・共有するようなイメージがあるので、その場に入ってくる、その場を抜ける挨拶が必要なのだと思いますが、Twitterは個人のつぶやきの場がものすごく拡張されているイメージがあるので、自分の部屋のようなイメージがあるため確認作業などが必要ないのではと思います。
■2-2 「tsudaる」技術
「tsudaる」技術(イベントやセミナーの講演や状況をTwitterを通じ、リアルタイム文字ストリーム配信すること)を習得することによってどのような効果が得られるかということで
●P66
場の流れをあらかじめ読み取り
その場その場での瞬間的判断力や決断力、瞬発力、そして何よりも集中力が身につく。Twitterの140文字という空間ですべてを伝えることは不可能なので、エッセンス(それはtsudaる内容によって異なる)を配信することになる。それゆえ、言葉尻を捕まえることの重要度は低くなり(論点の転換点の場合は別だが)、場の流れを読み取って配信することが求められるのではないでしょうか。
ただこの「場の流れを読み取る」というものは、かなりの割合でtsudaる人の理解や、その人なりの結論に依存することになるのかもしれないですね。
●P70
話者の発言を140文字以内に分割・要約・内容を改変してツイッターにつぶやく行為が著作権(公衆送信権・著作者人格権)侵害になるかという問題tsudaる人の理解や結論付けがないと、Twitterに流すことが困難であり、tsudaる人による言語化のプロセス(再構築プロセス)が入るので、こうした問題は起きづらいのではないでしょうか。
ただし本文中にも触れられていますが、内容を配信して良いかどうかは主催者側に確認はしておいた方が良いでしょう。報道会見などではなく、講演・セミナーなどであれば、集客モデル・ビジネスモデルにも関わってくる問題でもあるからです。無料だから良いというものでもないと思います。
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
著者:津田 大介
販売元:洋泉社
発売日:2009-11-06
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