ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便の荷物を追跡できるURLを作成する方法〈宅配便・メール便の複数一括チェック対応〉


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概要 ▶ 出荷した荷物の配送状況を調べられるURLと作り方を紹介。SSL対応。ショップで荷物のお問い合わせ番号をメールしている人にオススメ。
ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便の荷物を追跡できるURLを作成する方法〈宅配便・メール便の複数一括チェック対応〉

今回は出荷した荷物の追跡用にお問い合わせ番号を使って、商品を発送するショップ側にも、商品を受け取るお客様にも、嬉しい情報を紹介します。

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荷物追跡用のお問い合わせ番号とは

荷物追跡用のお問い合わせ番号とは、配送している荷物が現在どの場所にあるのかを知ることができる荷物ひとつひとつに付けられた識別番号です。主に宅配便やメール便で使用されています。


ショッピングサイトなどで、ショップが商品を送る際に宅配便やメール便などの配送状況を確認できる(検索できる)ように、荷物のお問い合わせ番号を発送メールに掲載する場合があります。

こんな感じのメールです。

20161005-宅配便・メール便の荷物検索URL-03


各配送業者のページを開いて、お問い合わせ番号をコピペして確認ボタンを押すと、以下の画像のように荷物の現在の状況が出てきます。(荷受けした配送センターや通過した配送センターなどがわかります)

20161005-宅配便・メール便の荷物検索URL-02

このお問い合わせ番号を記載したメールは、仕組みとしては荷物を追跡できるように送っていると思うのですが、特にスマートフォンとでは文字列の選択が面倒なので、実際にどの程度の方が有効に使えているか疑問です。


ならば、アドレスをクリックしただけで、お問い合わせ番号を自動的に入力して検索してくれるようになっていれば良いなと思いますよね!

実はその仕組みは既にあります。


今回はこの仕組みで、SSLを使用したものを紹介します。


SSLはどんなメリットがありますか?

さて、SSLを使うと書きましたが、SSLとは何でしょう? SSLとは、簡単に説明すると通信を暗号化する技術です。

アドレスは「http://」ではなく「https://」で始まるものがSSLで接続している、通信を暗号化して接続しているということです。

- SSL/TLS暗号化 -

SSLは「Secure Socket Layer」の略、TLSは「Transport Layer Security」の略で、ともにインターネット上でやり取りするデータを暗号化する方法のひとつです。SSLはNetscape Communications社が開発したもので、TLSはSSLをもとに標準化させたもので、「SSL/TLS」とまとめて呼ばれます。SSL/TLSによって通信が暗号化されるので、盗聴対策になります。

常時SSL(シマンテック)


逆に言うと、「http://」で始まるアドレスでの通信は暗号化されていないということです。

最近、Googleを始め、様々な企業がウェブの情報にアクセスする際は、通信が暗号化されていない「http://」ではなく、暗号化されている「https://」で始まるアドレスでアクセスするよう(ウェブサイトを構築するよう)推進しています。

SSLでのウェブページのアクセスは、通信の安全性、個人の情報の保護といったメリットと共に、なりすましページの抑制も行えます。(SSLサーバー証明書の確認をすることで正規のページかどうかを確認できます)

SSLサーバ証明書の導入により、通信内容の盗聴や改ざんを防ぐだけでなく、正規のウェブサイトであることを示し、なりすましを抑制することが可能です。常時SSLを用いることにより、サイトユーザがどのページに接続しても、正しいサイトにアクセスしていることを示すことができます。

常時SSLの具体的メリット(シマンテック)


前振りが長くなりましたが、SSL対応でクリックするだけで荷物追跡のページで検索した結果を表示してくれるアドレス(URL)を紹介します。


日本郵便(ゆうパック・レターパックなど)

日本郵便のゆうパック・レターパック・書留などは以下のURLで配送状況を確認できます。

  • https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/direct?locale=ja&reqCodeNo1=【お問い合わせ番号】

2016年10月現在、お問い合わせ番号を入力するページが既に「https://」のURLになっており、SSLに完全対応していると考えられるので、安心して使えます。


複数の荷物を調べたい場合は、以下のように「&reqCodeNo1=【お問い合わせ番号】」の「reqCodeNo1」の数字を増やしていき、&で繋げていけば検索できます。10個まで同時に検索できます。

  • https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/direct?locale=ja&reqCodeNo1=【お問い合わせ番号1】&reqCodeNo2=【お問い合わせ番号2】&reqCodeNo3=【お問い合わせ番号3】…&reqCodeNo10=【お問い合わせ番号10】


佐川急便の飛脚宅配便・飛脚メール便などは以下のURLで配送状況を確認できます。

  • https://k2k.sagawa-exp.co.jp/p/web/okurijosearch.do?okurijoNo=【お問い合せ送り状No.】


佐川急便のURLはSSLでもアクセスできるという感じです。

佐川急便のトップページには荷物追跡用「お問い合わせ送り状No.」を入力するフォームがありますが、トップページ自体が「https://」のアドレスではありません。( http://www.sagawa-exp.co.jp/


複数の荷物を調べたい場合は、以下のように【お問い合せ送り状No.】の後に「,」(カンマ)を付けて繋げていけば検索できます。調べたところ20個までは同時に検索できます。

  • https://k2k.sagawa-exp.co.jp/p/web/okurijosearch.do?okurijoNo=【お問い合せ送り状No. 1】,【お問い合せ送り状No. 2】,【お問い合せ送り状No. 3】,…【お問い合せ送り状No. 10】,…


ヤマト運輸は以下のURLでお問い合わせ伝票番号を入力した状態で荷物検索のページにジャンプできます。

  • https://member.kms.kuronekoyamato.co.jp/parcel/detail?pno=【お問い合わせ伝票番号】


(2021/09/22追記)ヤマト運輸の荷物確認のページもSSLに対応しました! ※リニューアルについて

(2024/03/13追記)ヤマト運輸の新しい荷物確認のページのURLに変更しました 弊社WebサイトのURL変更と廃止に関するお知らせ(ヤマト運輸)


現在のところ(2020/09/16)複数の荷物を調べたい場合のURLはわかりませんでした。



ということで、配送でよく使われる物流の主要3社(日本郵便・佐川急便・ヤマト運輸)の荷物追跡のURLを紹介しました。

このURLを使えば、お客様も簡単に荷物がどこまで来ているかを自分ですぐにチェックができて安心できますし、ショップ側もお客様から「荷物は発送したのか?」という質問が減って負担が軽減されるでしょう。

今回の情報がショップの運営に役立ったら嬉しいです。

それでは、また。


参考にしたページ


追記:日本郵便の個別番号検索URLを変更(2018/02/13)

日本郵便のURLを修正しました。短くなりました。

前の日本郵便の個別番号検索のURLは長すぎてYahoo!ショッピングの発送の際に使用できませんでした。このため、改めて調べてみると、クエリーに伝票番号だけを入れる形でもOKでした。なお、参考にしたのはGoogleの検索ページです。

もっと短くするには「locale=ja&」も不要かもしれません。


追記:複数の荷物を同時に検索できるURLを追加(2020/09/16)

日本郵便と佐川急便でひとつのURLで複数の荷物を一括して検索できることがわかったので、追記しました。

ヤマト運輸のページリニューアルに伴い削除した内容(2021/09/22)

しかし、残念ながら、上記のURLからの自動転送先のURLが「https://」ではなく「http://」なので、暗号化されずあまり意味がありません。

なおかつ、ブラウザーによっては以下のようなアラート「あなたがこのページで入力した情報は、安全でない接続を通して送られようとしており、第三者に傍受される可能性があります。本当にこの情報を送信してよろしいですか?」などと表示され、一般の方は「なんかヤバそう…!(詐欺サイト?)」という印象を受けてしまうのではないでしょうか。

20161005-宅配便・メール便の荷物検索URL-01

(ただしこういう警告が出たのは、Firefoxだけ/Internet Explorer 11・Edge・Chromeでは警告なしで転送)


お問い合わせ伝票番号荷物を入力するフォームのある「クロネコヤマトの荷物お問い合わせシステム」のページ自体は、「http://」でも「https://」でもどちらでもアクセスできるようになっているので(Googleの検索では「https://」の方が表示されますね)、先に挙げたURLのプログラムの転送先URLは「http://固定」となっているのが問題のようです。

これは、利用者側では対応ができないのでヤマト運輸さんがプログラムを変更してくれるのを期待するしかありませんね。今しばらくは「http://」で送りましょう。

  • http://jizen.kuronekoyamato.co.jp/jizen/servlet/crjz.b.NQ0010?id=【お問い合わせ伝票番号】

追記:ヤマト運輸の個別番号検索URLを変更(2024/03/13)

ヤマト運輸の発表によると「社Webサイトのセキュリティ強化と利便性向上のため、Webサイトの一部のURLを変更・廃止」するとのことで新しいURLに変更しました。

  • (旧)https://jizen.kuronekoyamato.co.jp/jizen/servlet/crjz.b.NQ0010?id=【お問い合わせ伝票番号】
  • (新)https://member.kms.kuronekoyamato.co.jp/parcel/detail?pno=【お問い合わせ伝票番号】