Fireworksでは超簡単なのにIllustratorだとすぐできないタブ型角丸四角形をIllustratorで作る


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概要 ▶ Illustratorで上辺だけが角丸四角形(いわゆるタブ型の角丸四角形)を作る手順を解説。アピアランスだけでできるので、修正も簡単です!
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-00


上辺が角丸になっているタブ状の四角形をIllustratorで作ります。
こんな形のものです。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-01


Fireworksでは、これはすぐにできます。
自動シェイプの角丸四角形を使って、下辺の角丸の大きさを「0」にするだけです。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-02

超簡単でしたね!


でも…残念ながら、FireworksはCS6で開発が終了。
Adobe Creative Cloudを使うユーザーは、Fireworksではなく、Illustratorでこうしたオブジェクトを制作しなくてはいけません。(Photoshop CCではできるがな…)


ということで、DTPでIllustratorを使っている人も、ウェブ制作でIllustratorを使わざるを得ない人も、上辺が角丸の四角形(以下タブ型角丸四角形)を作る方法は何かに役立つはず。

●タブ型角丸四角形の作り方(基本編:単色塗り)

まずはIllustratorで単色塗りのタブ型角丸四角形を作ってみましょう。
なお、解説の画面はIllustrator CS4です。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-03


Illustratorのツールで四角形を描きます。
その四角形にアピアランスで次のように設定します。
塗りを2つ用意し、片方には「パスの変形」→「変形」、片方には「スタイライズ」→「角を丸くする」を設定します。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-04


「変形」の設定は以下の通り。
垂直方向を100%より小さくします。今回は80%としました。
そして基準点を「下」にします。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-05


そうすると以下の様に四角形が変形されるわけです。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-06


この下に角を丸くした四角形が重なるわけです。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-07
この2つが重なると、見た目としてはタブ型角丸四角形ができるわけです。


ここまでわかりましたか?


●タブ型角丸四角形の作り方(応用編:グラデーション塗り)

それではこのタブ型角丸四角形の塗りを以下の様なグラデーションにしてみましょう。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-08


単純にグラデーションにしようとすると、塗りが2つあるので、グラデーション位置の調整が難しかったり、2つの塗りを両方設定しなければいけないので、間違いの元や時間が掛かる原因になってしまいます。

1つの塗りの設定だけでなんとかできないか…?と考えました。


タブ型角丸四角形のアピアランスを以下の様に設定します。
上の方の塗りにグラデーションを設定します。下の方の塗りは何色でも構いません。
そして、「パス」→「オブジェクトのアウトライン」「パスファインダ」→「追加」を追加します。

20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-09


すると、タブ型角丸四角形が以下の様に「何も見えなく」なってしまいます。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-10


次に、アピアランスの「線」のオブジェクトの表示をオフ(不可視)にします。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-11


すると、以下の様にタブ型角丸四角形へグラデーションが適用されます。
20131003-タブの様な形の上辺のみ角丸四角形-12

以上です。

そんなに難しくなかったですよね。皆さんも試してみてください。


それでは、よいIllustratorライフを。



●関連情報

このワザは樋口さん( https://twitter.com/higuchidesign )のIllustratorのアピアランス設定からインスピレーションを得ました。ありがとうございます。

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