みなさん、ブログにGoogle アドセンス(AdSense)の広告を貼っていますか?
私のこのブログもかなり前から貼っていて、サーバー代や通信費の足しになるくらいは稼いでいます(あんまり更新していない割には)。ありがとうございます。
Google アドセンスの収益についてですが、コロナの感染拡大が進んできたら目に見えて下がってきませんでしたか?
私が運用しているサイトでは収益が下がってしまい「まじかーーーー」と言わざるを得ない感じでした。ショックを受けるので確実に以前よりGoogle AdSenseのダッシュボードを見る回数は減った(笑)。
Google アドセンスの管理画面を見てみると、そもそものアクセス数なども変動していますが、広告をクリックされたときに得られる広告費の単価(=CPC)がかなり下がっていました。
ただ、最近はちょっと状況が変わってきたかも…と感じてきたので、記録的に状況を解説してみます。
新型コロナウイルスによる世の中の動きについて
その前に、新型コロナウイルスによる動きを振り返ってみましょう。
NHKのページによると、時系列では以下のような流れになっています。
今年(2020年)の始めからスタートして、世界的には1月中に大きな問題になっていき、日本でも2月中にかなり大きな問題となっていった様子が伺えます。
- 1月 6日:中国武漢で原因不明の肺炎が多数確認
- 1月14日:WHOが新型コロナウイルスを確認
- 1月16日:日本国内で初の感染確認
- 1月30日:WHOが国際的な緊急事態を宣言
- 2月 3日:横浜港に乗客の感染が確認されたクルーズ船が入港
- 2月27日:首相が学校の臨時休校を要請する考えを公表
※出典は以下のページ
また、NHKのページによると、緊急事態宣言は2020年4月7日、全面的な解除は2020年5月25日です。
今は10月なので随分前のような印象ですが、半年も経っていないのですよね。
安倍総理大臣は2020年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言を行い、4月16日に対象を全国に拡大しました。
(中略)
そして、5月14日に北海道・東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・京都・兵庫の8つの都道府県を除く、39県で緊急事態宣言を解除することを決定しました。
5月21日には、大阪・京都・兵庫の3府県について、緊急事態宣言を解除することを決定しました。緊急事態宣言は、東京・神奈川・埼玉・千葉・北海道の5都道県で継続。
5月25日には首都圏1都3県と北海道の緊急事態宣言を解除。およそ1か月半ぶりに全国で解除されることになりました。
緊急事態宣言の最新状況|新型コロナ|NHK
Google AdSenseのCPCの変化
以上の世の中の流れを踏まえて、Google AdSenseのCPC(広告単価)を見ていきます。
CPCが低いということは広告の競合が少ない=広告の入札が少ない=広告にお金を掛けていないということになります。逆にCPCが高いということは、広告主がどんどん広告を出している状態ということですので、景気が回復していると広告主・事業主が見ている(※)と考えることができます。※もしくは今後景気が回復すると見込んでいる。
とはいえ、私は多くのサイトを運営しているわけではなく、サンプルは2つしかないですが、ひとつの参考としてみてくださいね。
まずはサイトAのCPCの変化です。グラフは2019年1月~2020年10月の頭までで、週別の表示としています。
次にサイトBのCPCの変化です。期間や表示方法はサイトAと一緒です。
色を変えて2つを重ねてみます。
すると以下のような傾向が見てとれます。
- 2月の第2週目あたりからCPCは下落傾向
- 4月の第2週目あたりからCPCは上昇傾向
2月の第2週はクルーズ船の入港で日本中がワタワタしていた時期で、このころから広告主・事業主に「ヤバいぞ」という雰囲気が一気に加速して、広告を次々に取り下げていき、CPCが下落していったと考えられます。
4月の第2週あたりは緊急事態宣言が発令されていたあたりですが、ここを底として広告主・事業主がオンラインでの販促に力を入れて始めてきたのでCPCが上昇してきたと考えられます。
なお、10月15日あたりまでのCPCのデータを見ると、4月以降の上昇傾向は続いています。
このことから11月以降はCPCがコロナ以前の水準に戻り、Google AdSenseの広告収入は回復すると考えられます。
ただし、コロナ以前とコロナ以後では人々の行動パターンや心理状態が変化しているので、同じキーワード、同じコンテンツで広告収入がコロナ以前まで回復するかはわかりません。
時代のニーズにあったキーワード・コンテンツに対応していくことが必要なのではないでしょうか。
ほかの方の状況を確認
私の「サンプル数2」だけだとそうかな?と思われる方も多いと思うので、SNSの知り合いの投稿で広告費に関するものがあったので、ピックアップします。
こちらは小林貴志さんの2020年4月2日の投稿から。
Google アドセンスのクリック単価(=CPC)が大幅に下がっている旨の投稿がされています。
4月2日の投稿なので、3月のCPCが2月のCPCの半分ということでしょうかね。いずれにしても大幅なダウンです。
すごいな!アドセンス広告のクリック単価下がりすぎw 余裕で先月の半分以下やないかい! コロナの影響が広告も出始めてるなぁ、まぁそりゃウェブ広告にお金投資してる場合じゃないとこ多いだろうし(ジャンルや媒体によりそうだけど) 考えるのめんどくさいから新商品のチューハイでも飲んで緩く考えよう、もうちょっと様子みてクリック単価上がらんならアドセンスの枠捨てて他の広告入れる。
小林 貴志さんの投稿 2020年4月2日木曜日
同じく小林貴志さんの2020年7月1日の投稿から。
投稿にある決算月の話は決算月があると、広告の予算消化を行うために、クリック単価を上げて広告費を多く使うことがよくあるそうです。なので、CPCは上昇する傾向にあり、世の中の景気とは無関係な動きをする場合も多いそうです。ただ、予算消化なんてことをしている余裕があった企業どのくらいあったのかは謎です。
アフィリエイトサイトの直近2年間のGoogleアドセンスのクリック単価をグラフ化。 見事に右肩下がり、まぁコロナのせいがあるけどそれにしても・・・。 参考までに先月は広告出稿企業の決算月が多くて例年通りに単価良くなり、回復しているように見えるけど、今月入ってまた7円までガクっと落下と。 2年かけてクリック単価半分以下って落ちるスピードがエグイな。
小林 貴志さんの投稿 2020年7月1日水曜日
こちらは2020年6月21日の小杉聖さんの投稿から。
広告の運用をされている方からで、広告が伸びなくなってきた≒広告を出稿するにあたっての単価が6月にはかなり上昇してきたといったことが読み取れます(これは先ほどの決算月の話もあるので違ったら指摘してください)。
日常が戻ってきたというのは以前の広告が戻ってきたということなので、6月から景気回復に向けて広告主・事業主が動き出したと考えることができるでしょう。
明らかに広告が伸びなくなってきました。日常が戻ってきた感ありますね。旅行関係のCMも耳にするようになったし。大きな資本の動きも体感できた期間でした。コロナ期間にファンをつくれたところは、今後も続くんだろうなあ。
小杉 聖さんの投稿 2020年6月21日日曜日
最後に
Google AdSenseで収益が…と思っている方も、CPCの動きを見る限り、広告主・事業主が広告から撤退したわけではなく、今後の事業のために模索しているようにも感じます。
コロナウイルスによって社会全体が壊滅したわけではないので、新しい方向のキーワードやコンテンツに目を向ければ収益の改善はできるはずです。
がんばっていきましょう! それではよい広告ライフを。
関連情報・参考資料
- 特設サイト 新型コロナウイルス時系列ニュース(NHK)
- 緊急事態宣言の最新状況|新型コロナ(NHK)