Facebookのタイムラインを見ていたら、こんな投稿(広告)が流れてきました。(「広告」の文字がありませんが、リンクの部分に「詳しくはこちら」ボタンがあるので広告として配信されています)
新しいNISAが始まるから、今のNISAと新しいNISAでどう変わるのか気になる方も多いでしょうね。私もそうです。
本文の中にある年齢が「50代・60代と」なっていますが、まぁ50代直前の人も同じようなものだろう、ということで私(まだ50代ではない人)のタイムラインに流してきたみたいです(年齢のターゲティングが雑なんだろうな)。
体裁は広告のフォーマット
一見すると、解説が書かれたウェブの記事へのリンクに見えますが、広告用の「詳しくはこちら」のボタンがあるのでウェブの記事へのリンクではなさそうですね。
広告慣れしているつもりだったので、こういうのは情報をフォームで入力させてホワイトペーパーをダウンロードできますというパターンかな……?と思ってよく見たら違いました。
よく見ると、リンク先のドメイン名が「line.me」。これはLINEやLINE公式アカウントを使っているとよく見るドメイン名ですね。
リンク先は「LINE」のようです。
X(旧Twitter)の高収入を宣伝する人たちのプロフィールのリンク先がLINEというのはよくありますが、Facebook広告からそのパターンもあるのですね。あってもおかしくはないですね。
クリックすると、以下のような画面に変わり、LINEアプリを開くよう促されます。これはもうLINE登録への誘導ですね。
クリックしてLINEアプリを開くと、以下の画面に。
出会い系かな…!????
何度も「詳しくはこちら」をタップしてみると…
ブロックしようと思いましたが、ちょっとFacebookの画面に戻りました。そして先ほどの広告の投稿を間違って再度タップしてしまいました。
LINEのアプリを開くよう促されるのは変わらなかったのですが、今度は違うお姿のLINEの画面に。
えっ? LINEってプロフィール画面を複数用意することができたっけ?
それも真ん中のプロフィール画像がAIで生成した画像っぽく…(もしくは写真素材)。
これは他のパターンもあるかもしれない…と思って、もう1回、先ほどの広告投稿をタップしてみました。
わー、また違うLINEのプロフィール画面が出てきました。
さらに他のパターンもあるかも…!と思って更にタップしてみましたが、この3パターンだけでした。残念(?)。
これは怪しすぎる。写真で男性を釣る感じなのでしょうね(身も蓋もない言い方)。
Facebookでお名前を検索してみる
結局この「馬渕磨理子」という方は実在しているのか?と思ってFacebookにてFacebookページの検索をしたら…[リンク]。
う~ん、これは怪しすぎる…(汗)。
プロフィールの文章に「[3]」とか書いてあるものがあって、これはBing AIチャットに書かせたプロフィールなのでしょうか?(Bing AIチャットは出典をそうやって表現する)
なんだか怪しすぎたので、人物だけ検索してみると、こちらがご本人のよう。
LINEは偽アカウントだった
そしてご本人のフィードを読んでいったら衝撃の結末が。
省略されているので転載すると以下のことが書かれていました。
【通報のご協力のお願い】LINE偽アカウントに注意してください。私はLINEグループなどでコミニティを作ったり、銘柄を推奨など一切しておりません。毎日毎日、何人もの方から「これは馬渕さんのLINEですか?」と連絡が来ますので、再度こちらで勧告させていただきます。偽アカウントを見た場合はLINEに通報お願いいたします。私は、投資ついて個別にあなたとコミニケーションを取ることはありません。
馬渕磨理子 - 【通報のご協力のお願い】LINE偽アカウントに注意してください。私はLINEグループなどでコミニティを作ったり、銘柄を... | Facebook
私にとって重要な仕事は
日本金融経済研究所の研究事業、社外取締役の仕事、経済アナリストとして執筆&出演&登壇、ベンチャー企業の社員、YouTube運営、そのほか様々な委員のお仕事。これでもう、精一杯です。
これらの自分の仕事に集中したいのでコミニティ形成やサロンは興味ありません。
そんな私がLINEで誰かと投資についてコミニケーション取るなんてあり得ないです。詐欺アカウントですので絶対に近づかないでください。
そもそも、LINEグループで儲かる話など、怪しい!としっかり自分で認識してください。
私の性格や生き方をYouTubeなどで良くご存知の方は「うまちゃんらしくない」とすぐに変だと気づいてくださいます。
何度も何度もお伝えすること自体に、精神的に疲れてしまっています。
それでもお伝えするのは、誰かが、ひどい目に合っていないか心配しているからです。
お願いですから、近づかないでください。そして通報をよろしくお願いいたします
なるほど、LINEのアカウントは本人とは別人の偽アカウントだったのですね。
ご本人のフィードをみると、結構有名人のようなので、名前を騙った偽物が多く現れているとうことなのですね。お疲れさまです…。
問題のFacebook広告を探してみました
Facebookであまりにも広告をタップしたからか、問題の広告の投稿が出てこなくなってしまいました。
あ~~~、URLを取っておけば良かったな~、失敗した…!
と、思いましたが、そういえばウェブ解析士協会のSNSマネージャーの講座だったかSNS広告の講座だったかで、「Facebookの広告は誰でも見れるので参考にしましょう!」と言われたのをいきなり思い出しました。いや~勉強しておくものですね。以下のページです。
そして、検索した結果、問題の広告がこちらからあっさり出てきました[リンク]。
そして広告にマウスカーソルをホバーしたところ、広告に掲載のドメイン名の表示は「LINE.ME」なのですが、実際のリンク先は別のドメイン名で、そのドメイン名のアドレスから別のURLへ転送しているようでした。転送先のドメインがLINEだったから、「LINE.ME」と表示されているようですね。
転送しているのであれば、ひとつのURLからランダムに別のURLへ飛ばすことはプログラム的に可能なので、同じURLで先ほどの3パターンのLINE登録画面が出てくるということも可能になります。よく考えるわ。
広告ライブラリで「NISA」を検索したら、同じようなパターンの広告がわんさか出てきて、有名人が「私の画像を勝手に使って宣伝しないでください!」というのもよ~~くわかりました。
更に見てみると、本人に無断で写真を使っていそうな広告がたくさん出てきて、いろんな会社のロゴも勝手に使われていて、Facebook広告はかなり無法地帯だなと感じました。
Facebookから見たら日本はそんなに重要な地域ではないのかもしれないですが、広告の審査をもっとしっかりしてほしいですね。
そんなわけで、ちょっと気になったFacebook広告をクリックして調べたら、とんでもない闇が見えてしまったというお話でした。
やはりLINEへ誘導するプロフィールや広告は危ない。みなさんもお気をつけください。
それでは、また。