画像出典:Google Code
Google Codeがスパムや悪質なプロジェクトのために2016年1月25日に終了するというニュースが3月にありました。
米Googleは3月12日(現地時間)、開発者向けにAPIなどを提供したり、オープンソースプロジェクトをホスティングするサービス「Google Code」を来年1月に閉鎖すると発表した。同日、新たなプロジェクトの作成はできなくなった。
「Google Code」、2016年1月25日に閉鎖へ GitHubへの移行を奨励 - ITmedia エンタープライズ
その時は「開発者向けのページが閉鎖か、別に開発者ではないし…(プロジェクトをアップしているわけでもないし)」という位にしか思っていなかったのですが、実はWeb制作者に影響があるかもしれません!(というか私は影響がありました(汗))
●IE8対応で…
Internet Explorer 8(IE8)でHTML5対応するために、こんなコードをheadタグ内に書いていませんか?
<!--[if lt IE 9]> <script src="//html5shiv.googlecode.com/svn/trunk/html5.js"></script> <![endif]-->
そう、IE8はHTML5の新しい要素に対応していないので、スクリプトで対応するようにしてくれる優れもの「html5shiv」です。ファイルを自分で用意しなくてもホスティングしてくれているので簡単ですよね。
老舗のサイト「TAG index」のページでもそう書かれています。
- HTML5/HTML5の基本/旧ブラウザへの対応(TAG index Webサイト)
私も使っています。というか、このブログのPC版は現在そうなっています。
この素晴らしいスクリプトのhtml5shivですが、ホスト名をよく見てみると「html5shiv.googlecode.com」。
そう「html5shiv.googlecode.com」です。
ダメですね…。
2016年1月25日を過ぎたら、html5shivのファイルがロードできなくなって、IE8では体裁が崩れます。
●解決策
すぐに手を入れられるサイトならまだ来年の1月25日まで、9ヵ月ありますけど、頻繁に手を入れられないサイトやお客様のサイトであれば、早めに直しておく方が良いでしょう。
html5shivのスクリプトファイルをダウンロードして、サーバーにアップしてそこからダウンロードするようにすれば大丈夫です。
一例ですが、jsというディレクトリにファイルを置いたとして、こんな感じに。
<!--[if lt IE 9]> <script src="/js/html5.js"></script> <![endif]-->
別に難しい事ではありません。
ただ、普段使わないブラウザーの対策は、問題が起きてから気がつくというパターンが多いと思うので、なるべく早めに対応しておきましょう!
それでは。
●余談1:実は現在もバージョンアップされている
現在はGitHubの方に移行されているのですね。気がついていませんでした。
- aFarkas/html5shiv(GitHub)
ファイルは「https://github.com/aFarkas/html5shiv/blob/master/dist/html5shiv.min.js」(もしくはこちら)で見られるのですが、バージョンは「3.7.3-pre」になっています。
「https://html5shiv.googlecode.com/svn/trunk/html5.js」からダウンロードできるファイルのバージョンは「3.7.0」となっているので、既にGoogle Codeにあるファイルは少し古いバージョンになっています。
この点からも、不具合解消のために、IE8のHTML5対策のHTMLは書き換えておく方が良いようです。
●余談2:やっぱりCDNを使いたい人は
BootstrapのBasic Templateのページを見てみたら、MaxCDNからロードする形式になっていました。
現在指定されているのhtml5shivのバージョンは3.7.2のようですね。
<!-- WARNING: Respond.js doesn't work if you view the page via file:// --> <!--[if lt IE 9]> <script src="https://oss.maxcdn.com/html5shiv/3.7.2/html5shiv.min.js"></script> <script src="https://oss.maxcdn.com/respond/1.4.2/respond.min.js"></script> <![endif]-->
- Basic template - Getting started(Bootstrap)
自分のサーバーにhtml5shivのファイルを置きたくない方は、上記のMaxCDNのアドレスを利用してみては。