【2024年1月更新】分散型SNS「Bluesky」を2週間ほど使ってみたレビュー(2023年4月)


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概要 ▶ 早速Buleskyにユーザー登録して使ってみたので、2023年4月時点のレビューをしたいと思います。※最終更新:2024年1月
【2024年1月更新】分散型SNS「Bluesky」を2週間ほど使ってみたレビュー(2023年4月)

みなさん、Twitter使っていますか?

私はまもなく16年目の利用になるのですが(古参アピール)、Twitterの動きがいろいろ活発ですね。でもイーロン・マスク氏の買収劇から動きが不穏なところも多いです。


ということで、ビリビリとTwitterなんかヤバくない…?と感じつつあるので新天地を求めて調査中です。

新天地を求めて調査の中、Mastodonにアカウント作って遊んでいたところ、ぽんかんさんからBlueskyの招待コードをいただけました。ありがとうございます。

少しずつですが話題になってきたBlueskyですが、Blueskyについては以下の記事が詳しいので興味がある方はご覧ください。


早速Buleskyにユーザー登録して使ってみたので、2023年4月時点のレビューをしたいと思います。

なんで「●●時点」とわざわざ書くのかというと、私は技術的なことはよくわかりませんが、TLを見る限りTwitterやほかのSNSで見るさまざまな機能が未実装、そして開発中なのでこの記事だけを見て「機能が少なくてちょっとな」「ないない尽くしでは?」と思うのはまだ早いかなと。

目次 [ 隠す ]
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もうひとつ先に書いておかなければならないことがありました。

今回使っているのは公式のウェブアプリです。

Blueskyには以前のTwitterのようにサードパーティのクライアントが色々リリースされています。私はPCでもモバイルでもウェブブラウザーからアクセスする形で使っています。(Androidではホームに追加する形で使用しています)

公式のウェブアプリはこちら。

ちなみにiOS・Androidでは公式アプリがリリースされています。

少しだけ使っていますが、専用のクライアントはやはり便利ですね。

画面について

タイムラインの見た目はTwitterそのまんま

まず画面ですが、まさにTwitterです。ここまで似せて大丈夫か?(笑)と思えるほどです。

Blueskyのタイムライン

普通のタイムライン(TL)の表示があり、投稿に対してのアクションは以下のものがあります。

  • reply(返信・リプライ)
  • like(いいね)
  • Repost(リツイート)
  • Quote Post(引用リツイート)

うん、Twitterですね!(笑)

 Facebookでも同じ機能があるからSNSとしては標準的な機能なのかもしれないですけど…。

並びも現在のTwitterとほぼ一緒なのでTwitterを使っていれば誰でもすぐに使えます。

DMの機能はない

ダイレクトメッセージ(DM)の機能がありません。

DM機能は公開したくない情報を送る際に必要な機能のひとつです。企業アカウントを運営している人からすると、懸賞や抽選、申し込みなどの情報を送る・受け取る際に必要な機能なので、ぜひ付けて欲しいですね。

※2023年12月25日追記:ロードマップを見ると2024年中にDMは実装されるかもしれません。あくまで可能性ですが。※以下はEdgeブラウザーによる日本語訳です

プライベートコンテンツとメッセージング(DM):最終的には、グループプライベートE2EE(エンドツーエンド暗号化)コンテンツをプロトコルに組み込み、堅牢なE2EEメッセージングソリューションを組み込む予定です。これらは重要であり、当然のことながら期待される機能です。これは、MLS、Matrix、Signalプロトコルなどの既存の標準を採用したとしても、現在のパブリックリポジトリのデータ構造への単純なボルトオンではなく、atprotoの主要な追加コンポーネントになることを期待しています。その結果、これは大規模な統合作業になり、フェデレーション後まで焦点にはなりません。

2023年プロトコルロードマップ |ATプロトコル

ブックマーク・リスト機能はない

ブックマーク機能は現時点ではありません。

Twitterの方では最近ツイートからブックマークしやすくなって(PC版)使い勝手が上がりよく利用しているのでぜひとも実装してもらいたいです(ついでにブックマークのフォルダー分けにも対応してもらいたい…)。

リストの機能もありません。

ユーザー数が多くなってくると、リストで分けてタイムラインを見たいことがあるのでそうした機能があると便利ですよね。Twitterでは活用しているので、ぜひ付けて欲しい機能です。

投稿の翻訳機能はあるけど…

投稿の翻訳機能はありますが、Google 翻訳へのリダイレクトになっているので、投稿の画面上で翻訳してくれません。

画面が切り替わるのでかなり不便。

Google翻訳

自分がいいね!した投稿を見る機能がない

Twitterでは自分が「いいね!」した投稿を一覧で見ることができますが、Blueskyではありません。今気がついた。すげーーーー、困る。ブックマーク機能が現時点ではないので、すげーーーーー、困ります。

もしかしたらサードパーティのBlueskyクライアントにはそういう機能があるかもしれません。

※2023年9月19日追記:X(旧Twitter)のプロフィールのように、プロフィールから「いいね!」した投稿が見れるようになりました。

引用投稿(Quote Post)を見る方法がない

引用投稿(Quote Post)、Twitterでいえば引用リツイートですが、これを見る方法がありません。自分の投稿に引用投稿があれば通知欄からわかりますが、ほかの人の投稿に引用投稿があってもわからず…。

Twitterでは投稿に対する意見のひとつの表現方法として、引用投稿(引用リツイート)があるので、引用投稿を投稿から辿れるように改善してもらいたいですね。

投稿について

投稿できる文字数について

Blueskyの投稿画面

投稿については、日本語で300文字まで対応しています。標準のTwitterの2倍くらいの文字数を投稿できます。

ただ、私は現在Twitter Blueを使っていて、投稿文字数は実質無制限(1万文字まで対応)なので、Blueskyで文字数を気にしながら投稿するのは微妙にストレスだったりします。

投稿できる画像について

投稿に添付できる画像は2000pxまでの画像だそうです。大きなサイズのものは自動リサイズされるようです。

ひとつの投稿に画像は4枚まで付けられます。5枚以上添付しようとしても無視されます(エラーメッセージなし)。画像が4枚までというのはTwitter準拠じゃなくても良かった気もするのですがどうなんでしょうかね。

またウェブアプリからだと、「.heic」の画像をアップロードできません。iPhoneやGalaxyでHEIC形式で写真を保存している方は画像を添付できないので注意が必要かと。

画像のALT機能は記事の書き始めにはなかったですが、書いている途中で実装されました。

画像のALT機能

添付する画像の編集機能ですが、現在はトリミングしかありません。

これが結構制限があって、比率が3つからしか選べません。つまりめちゃくちゃ縦長や横長の画像をちょっとトリミングしようとしても指定の比率で切られてしまいます。

画像の切り抜き

Twitterでもまったく同じなので、クローン的には正解なのですが、私にはこれがかなりストレスで、スクリーンショットなどをあげようと思って不要なところをトリミングしようとしても指定された比率に合わないと切れてしまうので面倒です。

こういう仕様なのはタイムラインの表示で、投稿された画像のサムネイルをきれいに表示させるためなのだろうなとは思っています。

動画の投稿はできない

動画ファイルを添付して投稿はできません。

ハッシュタグについて

ハッシュタグ機能はまだありません。

でも「#」を付けて投稿している方はいますね。将来のための準備でしょうか。(検索でも対象になりますしね)

公開範囲について/鍵アカについて

基本的にBlueskyを使っている人は投稿を全員閲覧できます。

つまり鍵アカ/鍵垢(フォロワーだけに投稿を公開する機能)はありません。

FacebookやMastodonみたいに公開範囲をフォロワーだけにする機能があるとうれしいですね。

なお、現時点では投稿をShare機能でシェアしても、Blueskyに登録していない人はウェブからは閲覧できないので、現時点でクローズドなSNSに見えます。この仕様だと賑わいがわからないからメディアも紹介しづらいですね。

※2023年12月25日追記2023年12月23日からログインしなくてもBlueskyの投稿が閲覧できるようになりました。これで情報共有がしやすくなりますね。

また、このようなクローズドなSNS状態なので、外部に投稿を埋め込むといったことができません。oEmbedも非対応のようです。イーロン・マスクが特定サイトにそういうことができないようにしているので、外部に埋め込めるようにはしてもらいたいですね。

※2023年12月24日追記Blueskyの投稿をブログやホームページに埋め込む方法のブログ記事を書きました。まだサードパーティのサービス経由なので今後に期待です。

 

※2024年1月19日追記:「Embed Bluesky」の紹介記事を書きました。こちらもサードパーティです。

ただ投稿のURLを普通にウェブに共有すると見えないだけで、非公開というわけではありません。

API経由では公開されている状態なので例えば以下の「Blue Skies Ahead」というサイトを開くとさまざまな投稿を見ることができます。

Blue Skies Aheadの画面
Blue Skies Aheadの画面

複数のアカウント(サブアカウント)の使用について

Twitterではサブアカウントとして複数のアカウントを使い分けて利用している方も多いと思いますが、Blueskyでもアカウントを切り替えて利用ができるようです。

アカウントの切り替え機能(サブアカウント)

現在は招待制なので、そういう運用をされている方は少ないとは思いますが、一般公開になったらサブアカウントを使うことも増えることでしょう。

企業がBlueskyで情報発信やコミュニケーションを取る際にも、複数のアカウントを使い分けることもありますが、そうした際にも便利そうですね。

タイムラインについて

タイムラインは現時点で2種類あります。

  • Following
  • What's hot

Followingの並びは時系列です。アルゴリズムでのおすすめ機能は現時点ではないようです。ある意味平和です。昔のTwitter。

What's hotはTwitterでいうところのトレンドみたいな機能なのかもしれないですが、投稿の選考基準がイマイチよくわかりません(汗)。likeが8つ以上付いているものらしいですが…。

ミュート・ブロック機能について

ユーザーのミュート機能、スレッドのミュート機能はあります。

ユーザーのブロック機能はありませんって書いていたら、さっきTLを見たら今日実装されていました(笑)。

検索機能について

検索機能はあります。

検索結果は「Posts」と「Users」に分かれており、「Posts」の方は投稿に絞った検索でユーザー名は引っかかりません。「Users」はディスプレイネーム(ユーザーネーム)とプロフィールを検索対象としています。

Twitterだと投稿の検索をしているつもりなのにユーザーネームも検索対象になっていて、結構地獄なことが多いので、この仕様はうれしいですね。

ただ、検索機能の性能は微妙です。「本屋」で検索しても「Web屋」「カレー屋」「日本」が検索結果に出てくるので、検索精度は現時点ではイマイチです。

「本屋」で検索した結果

おわりに

現時点でさまざまな機能が開発中です。

4月29日には登録ユーザー数が48,000を超えたとのこと。招待制ではなく、オープンβのときにどのようになっていくのか楽しみです。

(2023年4月30日追記)登録ユーザー数が50,000を超えたとのこと。勢いが出てきていますね。

(2023年8月30日追記)登録ユーザーが800,000を超えたとのこと。8万じゃないよ、80万だよ! 4か月で伸びがすごいな。

お兄さま、見てくださいまし!Blueskyのユーザーがついに800000人になりましたわよ。素晴らしいですわ!皆様のご協力のお陰ですわね!

Blueskyちゃん: "お兄さま、見てくださいまし!Blueskyのユーザーがついに800000人になりましたわよ。素晴らしいですわ!皆様のご協力のお陰ですわね!" - Bluesky

それでは、よいBlueskyライフを。

ちなみに私のアカウントは jdash2000.bsky.social jdash.info です。よかったらフォローしてください。(独自ドメインに変えました!)

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