輪郭を作る楽器「ピッコロ」


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概要 ▶ 吹奏楽は結構似たような音質の楽器が集まっているために、下手すると輪郭がぼやけている場合が多い気がするが、突き抜けた高音域のピッコロが曲の輪郭を作れるのではないかということ。
輪郭さて、部屋の片づけをしているとなにやら古めかしいカセットテープ[AXIAのハイポジなテープ]が出てきた。さらに内容がケースのどこにも書いていない(笑)。なんだこりゃ、と思ってみてカセットデッキで聴いてみると、どうやら1996年のNHK FMの放送のようだ。吹奏楽の特別番組か何かだろう。

8年も前のカセットテープとはまた凄いものが出てきたなと思っていると、演奏が上手い。というか中学生だったの?みたいな演奏もあり感心しました。吹奏楽をしている人なら有名な淀高の演奏もあり、えらい上手かったです。
さて私は以前、吹奏楽をやっていた。今でも演奏会やコンクールなどにちょくちょく足を運ぶようにしているが、そこでいつもピッコロは「輪郭を作るための楽器」ということを思う。

今回聴いたカセットテープでもそうだったが、吹奏楽は悪く言うと結構似たような音質の楽器が集まっているために、輪郭がぼやけている場合が多い。特にユニゾンでは。まぁDTP的に言えば、画像のような感じ(笑)。ただし、4番くらいだとやりすぎって感じも出てくる(これは感覚ですが)。

吹奏楽に限らず音楽はメインになる音(=CDEFGABの音高と楽器の音質)を意識して演奏しないと、何が何だかわからない状態で音がミックスされ、輪郭がなくなってしまう。「どこまでが主旋律なんですか?ええ?ここは遠浅の五十嵐浜ですか?」と言いたくなるような感じになってしまう。

そこで輪郭を意識的に、というか意図的に作り上げなくてはいけないと思うのだが、超高音部分を担当するピッコロによってそれは意外に簡単にできるのではないかと思っている(演奏者の技術の話ではなくてね)。ピッコロは耳に残りやすく、良く通る音だと思うので適任ではないかと。コンクールなどは同じ曲の演奏が何度も続くことが多いが、ピッコロの出来不出来によってくっきりした風景が見えるかどうかが分かれるような気がする。もちろんピッコロの出番がほとんどない曲もあるからそれだけで決まるわけではないけれども、各パート同士が音量で喧嘩をしていても(<それだとだめだが(汗))それを上書きできるくらいの力、悪く言えば破壊力があるのではないかねということが言いたかったのですよ。

そういう意見もあるんだという感じで頑張ってください>世のピッコロ演奏者の方

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