シャガール展 @新潟県立万代島美術館 にシャガールの知識ゼロで行って感じたこと


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概要 ▶ 出典:シャガール展 2012 ―愛の物語― | 新潟県立万代島美術館新潟県立万代島美術館で開催されている「シャガール展」に先日(8月15日)行ってきました。あまりこういう美術鑑賞はしないのですし、シャガールは名前しか知らないのですが、一緒に行った人が「何とも言えないおもしろい絵を描く人だよ」と教えてくれたので、勉強する気持ちで行きました。
20120817-シャガール展-新潟-01

新潟県立万代島美術館で開催されている「シャガール展」に先日(8月15日)行ってきました。

あまりこういう美術鑑賞はしないのですし、シャガールは名前しか知らないのですが、一緒に行った人が「何とも言えないおもしろい絵を描く人だよ」と教えてくれたので、勉強する気持ちで行きました。

初来館

実は初めて万代島美術館に入りました。朱鷺メッセでいつも使う展望台へのエレベーターではないエレベーターを使うのですね。ふむふむ。


エレベーターを降りて感じたのは「おわっ何か涼しいというか寒っ」(笑)。
この日はやたら日差しが強かったのでなかなか快適でした。


シャガールもわからないが、美術用語も全然わからない

The Questioning Roboto
Photo : The Questioning Roboto by matt hutchinson


全然シャガールさんのことがわからないので、一緒に来たわかっている知り合いはさっさと先に行かせてメッセージやら生い立ちやらを読んでから絵を見てみました。
…というか専門用語が多くて良くわからないです…。


キュービスム? グワッシュ?…と悩みながら絵を見ていて身長よりも大きい巨大壁画のコーナーのあたりに来て、キュービスムは突然「あ、キューブか…」と理解しました。(グワッシュは最後の方の解説に不透明水彩と説明があった)


そういえば、監視員みたいな人にこういう用語の話は聞いても良いんですかね?


というか、携帯電話の使用が禁止なのですが、わからない用語や興味を持てた部分をその場で深く掘り下げたいと思った時にスマートフォン・タブレット端末で調べて色々見ながら歩きたかったですね。
そうすれば2時間くらい余裕で滞在できるでしょうね。


用語がわからなかったのが本当に辛かったし、苦痛だった。
他にも「なぜユダヤ人の絵は顔の色と左手が緑でバイオリンを持っているの?」なんてのは解説にはないですからね。


巨大壁画は圧巻

巨大壁画は入り口左手にあった「舞台上の愛」が印象深かったですね。
絵としてはホワイト中心で、メインの人物が陰影だけで表現されていて80年代の広告にでも使われていそうな比較的新しい感じを受けた絵でした。1920年に制作したそうですが。

これだけ大きい壁画を40日で完成させて、さらに代金がいざこざで支払われないとか、なかなかシャガールさんも大変だったようです(汗)。

なお、展示方法は検索してみたら以下の静岡県立美術館で2008年に開催されたシャガール展と同じ感じでした。
20120817-シャガール展-新潟-05

静岡県立美術館さんのページで5番の「演劇」だったと思いますが、道化師が結婚式で登場というものがあったのですが、これは文化が違うので道化師がどういう役割なのか良くわかりませんでした(絵の中で道化師が何をしたのかは解説に書いてありますが)。
そもそも道化師自体が何のために存在しているのか理解していないのですが。


愛の三部作で笑う

巨大壁画の前になりますが、シャガールさんの写真なども展示してありました。
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  • 出典:シャガール展のパンフレット

その写真を見た直後に、愛の三部作の絵のひとつの「散歩」を見たら、すごく本人と似ていて笑ってしまいました。
以下の絵ですが、良い感じで本人の特徴を捉えているなぁと感心しました(笑)。
20120817-シャガール展-新潟-04
  • 出典:シャガール展のパンフレット

パンフレットじゃ解像度が低いので会場で見比べて下さい。
シャガールさんの写真の左90°の位置に「散歩」があります。

この散歩は本人と奥さんと花と背景の寺院?みたいなもの以外は緑色で統一されていて、印象深かったです。
結構大胆にモノトーンにするものだなと感心しました(写真でもモノトーンで一部だけをカラーにする手法がありますね)。


あと、これはロシアのトラディショナルな表現らしいのですが、歓喜の表現は空を飛ぶという、日本語で言うところの「天に舞い上がる嬉しさ」らしく、他の絵でもやたら空に飛びます(笑)。


「ダフニスとクロエ」の話を元にした絵も展示

他にも吹奏楽コンクールではお馴染みの「ダフニスとクロエ」のお話を元にした絵(版画)の展示もあって、これがなかなか楽しめました。

吹奏楽コンクールで聞く曲とは全然イメージが違うのですが、あれは最後の結婚式付近の話の舞踏シーンだったりするのかな?
戦いっぽいイメージもあるのですが、シャガールさんの絵では戦いのシーンは少ししかないです。


お話全体としてはダフニスが(最後まで)ニンフに頼りすぎるダメ人間過ぎて「そこで助けを借りるのかよ!」とツッコミたくなるお話です。


ぜひ会場で見てもらえば。


新潟県立万代島美術館で開催されているシャガール展は9月23日までです。
詳しくは以下のページをご覧下さい。休館日は8/20と9/3です。


それでは。


補足とおまけ

会場が寒いくらいの涼しさなのは、美術品を守る国際基準だからだとパンフレットを見て気が付きました。
そういうものがあるのですね。
20120817-シャガール展-新潟-02
  • 出典:シャガール展のパンフレット


最後に帰りの車の中で聞いていた吹奏楽コンクールの「ダフニスとクロエ」を貼っておきます(iPhoneでYouTubeのサイトを開いて再生した)。最後の方が超高速な気がしますが、コンクールならではという感じでしょうか。



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