INDD 2012 Tokyoにスピーカーとして登壇しました(InDesign集中セミナー)


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概要 ▶ InDesignユーザーの祭典(InDesign集中セミナー)INDD 2012 Tokyoが7月20日に開催されました。私、笹川もスピーカーとして参加してきました。一緒にセッションを担当して頂いた松久さん、柴田さん、ありがとうございました。《左から松久さん・柴田さん・笹川/撮影:やもさん》自分が担当したセッションのレポートを。
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InDesignユーザーの祭典(InDesign集中セミナー)INDD 2012 Tokyoが7月20日に開催されました。

私、笹川もスピーカーとして参加してきました。
一緒にセッションを担当して頂いた松久さん、柴田さん、ありがとうございました。
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《左から松久さん・柴田さん・笹川/撮影:やもさん》


自分が担当したセッションのレポートを。


今回お話しした内容

今回出演したセッションは『InDesignの出力に関する理想と現実(PDF出力、本当に使えるの?)』。
出力に関してお話しするというものでした。

入稿したデータは、出力サイドで“手当”されていることが多いと聞きますが、そのノウハウは制作現場には降りてきません。

InDesignの入稿はPDF/Xがいいのか? ネイティブデータがいいのか? 入稿の場合の注意点、避けるべきポイントは? 制作サイドがデータ作りの際におさえておきたい内容を出力サイドからお話しいただきます。
INDD 2012 - InDesignユーザーの祭典(2012年7月20日開催)


スライド制作・リハーサルなどの準備

はっきり言って45分ではなかなか難しい内容。
それも今回は3人で担当という関係上、時間調整も難しい…。


なので最初のスライドからは内容を削らなければいけない部分も…。
(※会社のウェブに掲載しました。フォロアップメールでもお知らせが行く予定です→「[4013]InDesignの「分版」機能でデータのインキ総量を確認する | DTPサポート情報」)


今回3人の居場所が京都・名古屋・新潟というめちゃめちゃ離れた場所だったので「会って打ち合わせを…」なんという事ができませんでした。
なので、今回はGoToMeetingというサービスを利用して電話会議をしながら打ち合わせを進めていきました。おおーCitrix製だ。やはりこの分野では強いのかな。


リハーサルを通してやってみて、全体の時間が50分程度(最初は1時間超え(笑))。
この電話会議の中で、表現の確認や、松久さんがツッコむ場所やツッコミで話す内容などを決めたりしていきました。
前日、私の部分は3回も通してやったのでかなり疲れました…。6時スタートの電話会議で終了が9時30分頃だったような…。
前日でも結局48分くらいだったかな。


結局、当日、自分たちが登壇する前の前のセッションのあかつきさん達のスクリプトのセッションを行っている間に、控え室でもう一度通しのリハーサルを行うことに。

結果としては47分。最終的には45分には収まりませんでした。すみません。
まぁこれくらいなら何とかなるでしょ、ということで、自分たちのセッションの準備をしました。


Adobeさんからのおにぎりの差し入れがあって、食べたらちょっと眠くなるという事態に(笑)。
そりゃあ朝から来ておいて自分の出番は17時だもんよ(苦笑)。


あ、Adobeのおにぎりが898個という数字にはもしかして何か意味があったのだろうか…。



セッション本番

それはさておき本番。

次の写真は入場前の会場の様子。登壇する場所から撮影。
最後列なんか全然見えない(笑)。
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《撮影:笹川》


株式会社ノア・デジタルの柴田さんから、ソフトウェアの歴史的経緯や透明やPDF/Xなどについての基本的なお話をしてもらいました。
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《撮影:飯田昌之さん》


なんだかんだで結構安定していますね。慣れた感じです。
スライドもKeynoteのモーションをうまく使っていて、かっこええなぁと思っていました。
(他の二人はKeynoteで、私だけPowerPoint 2007)



2番手は私、笹川。

内容は実際のデータ作りで心掛けて欲しいことや実際のエラーについて、そして防ぐためのソフトウェアのチェック機能についてお話しました。
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《撮影:飯田昌之さん》


個人的には「語尾が『思います』」となってしまって大反省。
直前のリハーサルでも「言い切る」よう指摘されたのにうまくいきませんでしたね。


内容としては柴田さんの内容を踏まえての情報なので基本的な情報も多かったわけですが、酷いデータの紹介やエラーの部分で笑いが起きたりするのは、印刷会社・デザイン会社に勤務の方が多かったからでしょうかね。意外とウケて良かったです(笑)。


スライドはPowerPoint 2007で頑張って作りました(笑)(それをKeynoteにコンバートしてもらった)。



大日本スクリーン製造株式会社の松久さんは最後のまとめと柴田さんと笹川の話の時のツッコミ役として参加。
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《撮影:飯田昌之さん》


左下の暗いところにスタンバイしていたから、もしかしたらどこで話しているのかしらと思った方もいるかもしれません。


さすがにスクリーンのセミナーをやっているだけあって余裕ですね。
ツッコミは色々してもらいましたが、マジでツッコむと3時間セミナーになってしまうので、抑えてもらいました(苦笑)。解説をちょこちょこ入れてもらうスタイルは、一人がずっと話すより良かった様ですね。



全体を通して思ったこと

実は…今回のINDDはInDesign初心者が対象ではないから、あんまり基本的な部分の知識って要らないのでは…と思っていたのですが、アンケートを見る限り、意外とご存じない方や知識として曖昧になっている方も多い様で、結果として好評で良かったです。

ただ、逆にまだまだ情報発信が足りないなと思ったりもしましたね。
頑張りたいと思います。


誰も見ないで出力・印刷する世界

下の写真の後ろに出ている「誰も見ないで出力・印刷まで」というところは、どこかのRIPメーカーの様な売り文句ですが、実際その方向に向かっていることは間違いありません。
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《撮影:飯田昌之さん》


とは言っても、現実はそこまで進んでいないので、途中の工程でチェックをしているわけですが、おかしいなと思ったら確認は必要になります。
それは結局、作業の流れを一時中断して行わなければならないので、時間とコストが掛かってしまいます。その時間とコストは発注者に跳ね返ってくるのです。


なぜ確認しなければならない状況になったのかという情報は、発注者・印刷会社がともに情報共有し、次回以降はそうした状況に陥らないことが重要です。
PDCAのサイクルではありませんが、改善提案そして具体的な行動を行うことで、よりよいワークフローができていきます。


少しずつでもよいので、確認の要らない・戻らないワークフローへ進みましょう

「あそこはデータの作りがおかしいんだよなぁ~」と印刷会社は愚痴る前に制作者に問題点をフィードバックしましょう。もしかしたら単に気が付いていないだけかもしれません。

「どうやって入稿すればいいのか本当のところは良くわからない」と思っている制作者は印刷会社に聞いてみましょう。
恥ずかしくはありません。外から見てわからないのは当然です。
セッションでも言いましたが、印刷会社によってルールやワークフローが違うのですから、確認しないで思い込みでA社がこれでOKだったからB社もこれでOKだよね…と思い込まないで下さい。
印刷してしまってからでは遅いのです。
誰も印刷エラーを起こそうと思っていないはずです。



お互いのコミュニケーションがきちんと取れるパートナー関係を築いていきましょう。
きっとできます。



それでは。

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