概要 ▶ 『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル著・ソフトバンク文庫)のP338を読んでいていきなり思ったことがあったので書いてみる。P338に書いてある内容は以下の様なことです。ジョージア・サドラーという看護師が糖尿病と乳癌についての知識と自覚を広めるため、町に点在する黒人協会でセミナーを行い草の根的な病気予防運動が広がることを期待したがあまり効果が出なかった。彼女は以下の様に述べた。
『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル著・ソフトバンク文庫)のP338を読んでいていきなり思ったことがあったので書いてみる。
P338に書いてある内容は以下の様なことです。
ジョージア・サドラーという看護師が糖尿病と乳癌についての知識と自覚を広めるため、町に点在する黒人協会でセミナーを行い草の根的な病気予防運動が広がることを期待したがあまり効果が出なかった。
彼女は以下の様に述べた。
「協会には二〇〇人くらいの人が入れるはずですが、二〇人くらいの人しか居残ってくれないのです。しかも、居残った人はすでに病気についての知識があって、さらに詳しいことを知りたいと思っている人ばかりなのです。これにはほんとうにがっかりしました。」
『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル著・ソフトバンク文庫)P338
つまり新しく知らせたい人達、これから知ってもらいたい人に情報が届いていない状態になっているというお話。
私もよく参加させてもらっているNSMC(Niigata Social Media Club)は「新潟でソーシャルメディアに関心を持つユーザのためのコミュニティ」と定義されているだけなので、NSMCが啓蒙活動を担う義務はないのですが、「ソーシャルメディアの活動をもっと新潟に広めていきたい」「まだソーシャルメディアを知らない人達にもソーシャルメディアを普及させたい」とするならどうしたらいいのかというのを考えてみました。
ソーシャルメディアを広めていくにはどうしたらよいか
(イベント準備がもっと大変になるのはわかりますが、今はそれは無視しています、あえて)
嫌でもソーシャルメディアを目にしてしまう状態を作り上げる
→全国はもとより新潟の先進的な人達を巻き込み、ソーシャルメディアを活用する流れを加速させて、情報のShareによる様々な効果をわかりやすい形で提示する。
具体的にはどうしたらいいのかわからないのですが、とんがった人達で何かしら成功している方々を紹介する流れで(何を以て成功とするかは難しいですが、コンサル的な「実際やってねーじゃん」というのはとりあえずダメってことで)。
身近にもこんな凄い人が!と驚きを与えられたらいいなぁと思います。
入りの敷居を低くする
入りの敷居を低くするというのは、実はNSMCはイベントが少し特異な感じなので下がっている印象はあります。これは先日の神田敏晶さんをお呼びした回で「最初からお酒があるというのは新鮮だ」的な発言があったとか聞きましたが、よく考えてみれば確かにそうだな、と(笑)。
▲こんな感じで最初っから飲む準備万全である(via Flickr @yutacar)
極端な話、テーマが良くわかっていなくてもお酒をわいわいと飲むのが好きな人だったら参加できる、そんな敷居の低さがNSMCにはあると思います。この点は個人的にはかなりGoodです。((いまはそのスタイルが定着していますが)メインの方が話す最初のセッションはなるべく今後もお酒は待って欲しいなと(笑)。)
それで気安さの点ではある程度敷居は低くなっていると個人的には思っているのですが、参加する人達の共通言語を持って参加できるともっと楽しめるのかなと思います。そうした仕組み作りがあるといいなと。
それでじゃぁ具体的には何をしたらいいのかというのは、例えばイベント開始の15~30分前にプレセッションとして取り上げるソーシャルメディアの基本講座というかその日に出てきそうな基本用語・専門用語を勉強する時間を設けて、ちょっとまだ良くわからない人は早めに来てネということで超軽い勉強会を行うというものはどうかなと。そうすることで発表者が何を言っているのかちんぷんかんぷんとならずに楽しめるかなと思いました。
という提案でした。いかがでしょうか。
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関連ページ
- NSMC(新潟ソーシャルメディアクラブ)
- 書籍『急に売れ始めるにはワケがある』