超高額サービスは成金趣味を助長するか?


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概要 ▶ 最近は旅行会社もなかなか超高額の旅行パックを出しているようで、実際に売れているかはともかく、富裕層といわれるところをターゲットにした商売が盛り上がっているようです。ですが、d-mate weblog: 大人消費こそが息の長い牽引車になるお金と時間をもてあます60代以上の富裕層をねらったビジネスが増えているという。だが、過剰に飾り立てたサービスに反応するのは、それを評価できない顧客だと私は思う。彼ら
最近は旅行会社もなかなか超高額の旅行パックを出しているようで、実際に売れているかはともかく、富裕層といわれるところをターゲットにした商売が盛り上がっているようです。

ですが、

d-mate weblog: 大人消費こそが息の長い牽引車になる

お金と時間をもてあます60代以上の富裕層をねらったビジネスが増えているという。だが、過剰に飾り立てたサービスに反応するのは、それを評価できない顧客だと私は思う。彼らが高い金を払って満足しているならばそれはかまわないが、それこそバブル時代の成金趣味を新しいパッケージで再現しているだけにも思える。


という消費者の質自体を問う意見もあり、なるほどなと思う反面、言葉を逆に置き換えてみると、もしかすると60代からはそう見ているのかなぁなんて思ったりもします。

お金と時間に余裕がない30代以下の若い層をねらったビジネスが増えているという。だが、過剰にシンプルにしたサービスに反応するのは、それを評価できない顧客だと私は思う。彼らがそこそこ金を払って満足しているならばそれはかまわないが、それこそデフレ時代の安かろう悪かろうを新しいパッケージで再現しているだけにも思える。


100円均一のショップやマックや吉野家のように価格が安い商品が悪いとは思わない。ただ、満足度という点で富裕層を狙ったサービスがどうだというならば、逆の方向のサービス(いわゆるデフレ向きなサービス)の方が多いのだからそっちの方も並べて考える必要がありそうだ。

比べるものが無ければそれが価値のあるものかどうか値段相応かがわかりづらいわけだから、こういった選択肢もあるよ、というのは市場が健全な証拠であると思う。もちろん消費者がそれ単体で納得できるようなサービスであれば比べる必要性は全くないのだが(むしろ納得しているところに冷や水を浴びせるのは余計なお世話)。

私の勤める会社はパッケージ化を強力に推し進めて印刷の低価格路線に突き進んだが、逆に印刷に999万円(税込:色校正10回あり)というサービスもアリだと思う。いまやどこもパッケージ化を進める印刷会社ばかりでDTP雑誌の広告もはっきり言ってつまらない。どこのページを見ても同じようにしか見えない。これは非常に不健全ではないのか。

印刷の市場がもっと多様性を持って消費者に訴えられたらと印刷業界全体がもっと盛り上がると思うのだが。

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