先日GIGAZINEで「Googleの激安ノートPC「Chromebook」のシェアが急増、WindowsノートPCを脅かしている実態が明らかに」(GIGAZINE)という見出しの記事があって、Chromeブラウザーしか動かないPCがそんなに売れるわけあるかい!と思いましたが、引用されていたグラフを見て本当にそうなんだと思ったり。
それがこちら。
2012年の1月~11月と2013年1月~11月のアメリカでの販売シェアですが、今年の販売シェアとしてChromebookが約10%のシェアを占めていました。iPadと比べてみても6割となっています。順調にいけば、iPadの販売シェアを2014年に抜くことになります。
Androidのタブレットも8.7%となっており、AppleのノートとiPadのシェアを足した17.6%、ChromebookとAndroidのシェアを足した18.3%となり、Google勢の方が現時点でもAppleを抜いていることになります。それもシェアの動きを見る限り、Google勢が今後伸びていく流れで、AppleのノートとiPadが今後シェアを伸ばしていくのはちょっと読み取れないので、世界的な流れからは段々外れていくことは想像に難くありません。以前のAppleらしいといえば、そうなので、その時と同じく尖った製品を出し続けていって欲しいですね。
でもこれは実際の市場と本当に合っているの?ということで、はてなブックマークのコメントにもありましたが、Amazon.comを覗いてみました。
そこには日本では考えられない光景が!
Amazon.comノート型PC販売ランキング
それがこの状態。ラップトップ、つまりノートPCタイプで最も売れているものをランキングで表示しているページです。(2013年12月29日現在。現在、表示の内容は変わっている場合があります)
画面的にWindows 8っぽいものもちらほら見えます。
画像出典:Amazon Best Sellers: Best Laptop Computers(Amazon.com)
1位から6位部分だけを表示するとこうなります。ピンクで囲んだ部分がChromebook。
確かにChromebookが1位と2位と4位と上位を占めています!
それだけ売れているということですね。これはすごい!
というかブラウザーしか動かないわけですが、ウェブブラウザーとブラウザー上で動くGoogle DriveのWord・Excel・PowerPointっぽいものだけで、充分なユーザーが非常に多いということです。それも$199と2万円程度で購入できるのであれば売れない理由はないでしょう。
OS別に販売ランキングをわかりやすく
OS別にはどうなのか、先程の全体図では分かりづらいので、OS別にカラーを分けてみました。
- ■青:Windows
- ■緑:Chromebook(Chrome OS)
- ■ピンク:Mac OS X
それがこちら。
大体Windowsという感じですが、上位の方にChromebookが集中しています。
割合としては、最初の販売シェアと比べると、Windowsがもう少し多い感じとなっていますね。
さりげなく14位と17位にはWindows 7モデルも入っていて、Windows 8での販売の難しさも表れています。
ユーザーの評価や欲しい商品ランキングはどうか
Amazon.comでのユーザーの評価はどうなのかを見てみると、右上のTop Ratedを見ても、Chromebookが1位に来ていますし、2位もChromebookとなっていて満足度が高い様子が見られます。3位がMacBook Proと高額で満足度も高いのは、さすがAppleといったところでしょうか。
また、欲しい商品ランキング(Most Wished For)を見ると、1位がChromebook、2位がWindows 8、3位がまたChromebookと、Chromebookの人気が高い事がわかります。
日本でChromebookはヒットするか?
どうでしたか?
今回の販売シェアや販売ランキングはアメリカの様子でしたが、日本でも同じような状況になるかと聞かれたら、仕事で使えるOfficeが入っているPCが売れる日本なので、Office互換のアプリではなかなか受け入れられないかもしれません。
ですが、普通のウェブ閲覧や簡単な画像編集などであれば、Chromebookに入っているChromeブラウザー(と機能拡張)でほとんどができてしまいます。
それもキーボードが付いて2万円、それもセキュリティ的にも堅牢であれば、親が使っているパソコンを子供が使うのではなく、子供に別のPCとしてChromebookを与えるということが、日本でも起きて、爆発的なヒットをするかもしれません。
みなさんはどう考えますか?
それでは。