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年末の掃除をしていたら、日本郵便から届いていた封筒が出てきました。
郵便局で投資信託をしているのでNISA開始のお知らせでした。(届いたのは2013年6月)
裏面を見てみると…
「紙幣パルプ混抄紙 この封筒は役目を終えた紙幣を再利用しています。(銀行券裁断屑を30%使用)」と書かれていて、お金(紙幣)から作られた封筒なので、NISAという投資でお金が増えそうなイメージがあります。
担当者の紙のチョイスがすばらしい!
コストだけ考えればどう考えたって、再生紙より普通紙の方が安いわけですが、金融商品を取り扱う会社がこうした形でお金に関係する形で社会と繋がるのは素晴らしいことだと思います。
この紙を選択したのは社会課題に対しての回答のひとつとして(CSRの一環)と考えられますね。
ところで、この紙はどこの紙なのでしょうかね?
調べてみました。…がちょっと情報がネットになさ過ぎ…。
数少ない情報ですが、どうやら2011年8月31日のみのもんたさんの朝ズバッ!の放送内で紹介されていたようです。
お札を封筒にリサイクルする、紙幣混抄紙「金剛」が開発された。紙質と印刷技術が特殊だったため紙幣再生パルプにすることが難しかったが、これにより可能になった。(印刷新報)
みのもんたの朝ズバッ!|2011/08/31(水)放送 | TVでた蔵
それでどこの製紙メーカーが作っているのかを探してみましたが、どうやら現金袋や封筒を作っている「株式会社 横田」という会社で作っているようです。
日銀静岡支店より紙幣の提供を受けて開発したみたいです。
紙幣は年間3億枚(推定)が寿命が終わり廃棄されるそうで、リサイクルとして半数は使われるが、使われない物は焼却処分されるそうです。
日銀の資料によると一万円札は3年~4年、五千円札と千円札は1年~2年で寿命を迎える。
寿命がすぎたお札は、年間およそ3.000トンあるとのことですが
お札は約1グラムですので、3億枚が廃棄されていることになります現在の処理は日本銀行の本支店内で細かく裁断され
古いお札から現金袋
紙幣裁断屑となり概ね半分程度が住宅用建材や固形燃料などとして
リサイクルされているそうですが
その他は、一般廃棄物として焼却処分されています
そのままだと非常に再生紙として再生するのは難しい(つまり100%紙幣から再生紙を作るのは困難)そうで、他の古紙を50%とバージンパルプを20%追加して作るそうです。つまり紙幣の割合は30%。
弊社ではこの課題の対応として 断栽屑に水を練り込んだ後、ほかの古紙50%、バージンパルプ20%を 混ぜてパルプ化に成功しました
古いお札から現金袋
画像出典:古いお札から現金袋(株式会社横田)
紙の名前が(銘柄)なんなのかはこの株式会社横田ページには書いておらず、朝ズバッ!紹介された「金剛」なのかはわかりませんが、この技術は業界初だそうで、たぶん他も真似しないだろうからココのかみなのではないかな。
紙幣の割合が30%というところを見ると、郵便局から届いた封筒もこの紙のようですね。
他にも多摩信用金庫でも採用されていたようで、銀行系とは相性の良さそうな紙ですね。
省 エネ版は中央にたましんの省エネや清掃など環境へ配慮した取り組み、メッセージが書かれています。左下には[紙幣パルプ混抄紙]として紙幣(銀行券)裁断 くずを30%使用した紙でCO2や役目を終えた紙幣の再利用に努めています、との表記、たましんのキャラクターのRISURU(リスルくん)が使われてい ます。紙質も特徴があり、通常の紙よりもパリッとしているように思えます。こういう取り組みは立派だと思います。
多摩信用金庫|銀行封筒収集の旅
※省エネかどうかは現時点で総合的に見てちょっとわからないですが…
いずれにしても、こうした取り組みは素晴らしく思いました。
紙幣から作られた封筒は、株式会社横田のページの記述を見ると、封筒1枚に1万円札であればの60%程度の紙幣が使用されているとのことなので、封筒の元は以前は6000円の価値があったかもしれないということです。
みなさんの使っている金融機関の封筒もよく見てみると「紙幣パルプ混抄紙」かもしれません。お金を入れておけば、金運が上がるかもしれませんよ。
それでは。
紙で戦艦金剛も作ってみた (ニコニコ動画)