ビブロスフォントの丸数字からOTFの丸数字への変換スクリプトを作る(InDesign)


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概要 ▶ InDesignでビブロスフォントの丸数字からオープンタイプフォントの丸数字への変換スクリプトを書いた時の考え方と参考ページを紹介します。
20130423-ビブロスフォントからOTFへ変換スクリプト-00

みなさん、ビブロスフォント(Biblos Font)使っていますか?

って使っている人はもはや古いQuarkXPressユーザーだけか…。
私も以前はお世話になりました。


ビブロスフォントですが、①みたいな丸数字が100まで使えて当時は「すげー」と思いました。
そのビブロスフォントを使ったデータを今度InDesignで組み直すときに、ビブロスフォントの丸数字をそのまま使うわけにはいかないので、Open Type Font(OTF:オープンタイプフォント)に置き換えようと思いました。

こんなの「検索と置換」で何とかなるかと思いましたが、なかなかうまくいかないのでInDesignのスクリプト(ExtendScript・JavaScript)を書くことにしました。

ビブロスフォントからOTFへ変換するときの問題点

ビブロスフォントからOTFへ変換するときの問題点はざっくりいうと以下の点でした。
(文字コードは詳しくありませんが、Twitterで色々教えて頂きました。ありがとうございます!)
20130423-ビブロスフォントからOTFへ変換スクリプト-01
ビブロスフォントのCID番号がわからないのでCID番号→CID番号の変換ができない。
ビブロスフォントのUnicode番号はわかるのですが、丸数字の100は固有のUnicode番号がないのでUnicode番号→Unicode番号の変換ができない。
(わかりやすくするために厳密さを欠く表現にしています。Unicode番号がある丸数字もあります。)



変数代わりの文字を決める

そこで、CID番号もあり、Unicode番号もある「絶対に使わない文字」を踏み台にして変換することを考えました。
つまりこんな感じ。
20130423-ビブロスフォントからOTFへ変換スクリプト-02
まず「Unicode番号→Unicode番号変換」をして、そして、その後に「CID番号→CID番号変換」をします。

方針が決まれば後は簡単ですね。


といっても、一から作るのはアレなんで、色々検索したら、先人達の知恵が発見できましたので、使ったワザのページを紹介して終わります。
実際、ほとんどコピペで終わるのでココにはスクリプトは書きません。


参考ページ

◆まずは丸数字のCID番号を知ろう!
表組で○と●の0~100までのCID番号が掲載されています。ありがたい。


◆変換するためのスクリプトを知ろう!
スクリプトを見ると、なんか「検索と置換」のダイアログと同じ感じですね。わかりやすい。


◆Unicode番号→Unicode番号への変換はどうするの?
Unicode番号での検索ってどうやってやるのか分からなかったですが、ダイアログと同じ感じだったので、<Unicode番号>とすれば良いんじゃないかと思いました。そしてできました。


◆CID番号→CID番号への変換はどうするの?
「検索と置換」の別のタブでCID・GIDで検索できるものがありますが、そのダイアログと同じ感じですね。


◆A-OTF 新ゴ Pro Mじゃないんですけど、フォントの処理とかどうするんですか!?
フォントの処理はround_numの中に色々素晴らしい知恵が入っているので、同じように処理すれば良いと思います。


◆あとはひたすらビブロスフォントのUnicode番号とOTFのCID番号を羅列

ひたすら数値を並べて変換しまくります。終わり。


せうぞーさん、YUJIさん、oimohさん、参考になる情報をありがとうございました。


それでは、よいInDesignライフを。

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